2024年 09月 15日
24年09月08日撮影記4 徳島線・徳島/石井/穴吹/貞光にて。
徳島でアンパンマンカーが連結された《剣山3号》の発車を見送ると、次に乗車する《藍よしのがわトロッコ》まで時間がありました。
そこで朝食を頂くべく、そしてトロッコの指定席券を購入すべく改札を出ます。
そして、朝食を頂いたうどん屋から徳島駅に戻ると時刻は9時半前で、みどりの窓口へ直行します。
『相席になりますがよろしいですか?』
『よろしいです』
と、阿波池田までの指定席券を購入して、それでも時間を余したので階下にあるロッテリアで時間を潰す事にします。
前々から出向きたいと考えながらも実現に至らなかった《藍よしのがわトロッコ》です。
で、《よしのがわトロッコ》の復路は穴吹で停車時間があってインカーブの1番に入るダイヤだったのですが、ダイヤ改正で穴吹の入線は往路、復路ともに1番には入らず、2番のアウトカーブに入るダイヤになってしまいました。
実現に至らず気付くのが遅れたのが悔やまれるところで、今回は徳島入線の1番に立ち会うべくで、穴吹でのアウトも魅力的でしたが徳島から乗車の選択となりました。
徳島1番は主に徳島線の列車に使用される頭端式ホームで、防護柵はありますがインカーブになります。
《よしのがわトロッコ》の徳島発車は10時35分発で、早めの10時前にロッテリアを出て改札口に参上します。
で、電光発車案内板に注目します。
《げ!マジかぁぁ!》
《よしのがわトロッコ》の入線が1番でなく2番なのを確認して呆然となります。
《なら穴吹に先入りしておけば良かった》
先入りできる穴吹行きは9時52分に徳島を発車済みで、確認不足が悔やまれるところです(汗)
10時23分発の《うずしお》が発車する前に2番に入線してきて後方待機です。
そして《うずしお》が発車してから停車位置へ動きます。
どちらも《藍》を冠とした列車という事で、台湾鉄路との姉妹列車協定締結を記念したカンが付きます。
始発の徳島からはトロッコ車両に乗車はできず後方の185に乗車となります。
みどりの窓口の予告通りに指定した座席の隣には先客がいらっしゃいました。
『こんにちは』と声を掛けると、お相手も笑顔で応対してくれます。
30代くらいに見える同業者には見えない男性です。
とんがった革靴にスーツを着こなし、ウェーブのある髪型が同業者に見えない理由で、一言で言えばホストっぽい感じです(苦笑)
自分がリュックを網棚に載せようとすると、彼は先に網棚に置いていた荷物を整える気配りがありました。
車両前方の左側2列の座席は撤去されていて車販準備スペースになります。
ホームでの関係者、そして運転所脇で作業員、皆様の手を振ってのお見送りを受けて列車は徳島を発車していきます。
そしてガイド氏の説明が始まります。
高徳線の線路が離れていき佐古からは徳島線だけの単線になります。
はじめの停車駅は石井です。
『車掌さんがトロッコ車両の鍵を開けると移動できます』
ガイド氏の説明の後に車掌氏が通路扉の鍵を開け、それを見届けてから移動となります。
で、自分はトロッコ車両への移動は後にして下車をして姿を収めます。
キハ32 8451D 普通 藍よしの川トロッコ さとめぐみの風 阿波池田行き 石井にて。
トロッコ車両の座席はキハ185の座席番号と同じですがテーブルを4人で囲む座席配置です。
トロッコ車両に入ると先に腰掛けていたホストさんに声を掛けます。
『熱いでしょうね』
『ですよね。でも、走り出すと涼しくなるかもですね』と笑顔で答えてくれます。
列車は定刻に石井を発車して、トロッコ車両でガイド氏の説明が続きます。
そして車販タイムもスタートです。
順番に一人ずつにメニューが渡され、一人ずつにオーダーを聞いていく、逃げにくい少し強引な手法です(苦笑)
販売員嬢がオーダーを取り、販売員氏がオーダーを185の車内で準備してトロッコの座席まで運んできます。
と、自分にオーダーの順番で回ってきます。
ホストさんは飲み物とアイスクリームまで注文してましたが、『僕は結構です』と強引さを跳ね返します(笑)
列車は阿波川島に運転停車をしてアンパンマンカー連結の《剣山6号》と行き違いをします。
剣山は停車でしたが、こちらは扉扱い無しの運転停車ですから、姿を収める事は叶わずです。
走行時は風が入って熱さはマシでしたが、停車すると熱さが身に染みます。
『先に戻りますね』
ホストさんに声を掛けて冷房が効いた185の車内に戻り、車窓1/3、販売員氏の飲み物作りの観察に2/3の配分で退屈しない時間を過ごします(笑)
と、一通りのオーダーをこなしたタイミングで販売員氏に声を掛けます。
『儲かりましたか?』
大阪からの客によく質問さてるのか、戸惑いもなく『おかげさまでボチボチですね』
『暑いから、やはりドリンクの注文が多いです』と言葉を付け加えます(笑)
そしてアイスコーヒーを注文します。
販売員氏は少し驚いた表情でお礼を言い、相棒の販売員嬢にオーダーを伝え、販売員嬢が座席まで集金に来ます。
少しお高めでパックから注ぐのを見てしまいましたが、美味しいコーヒーでした(笑)
と、車掌氏が通ったので聞いてみます。
『穴吹の停車は30秒ですか?』
時刻表上は1分の停車時間でも実際は30秒が多いパターンです。
『そぉですね、1分ですね』
『穴吹で下車して1枚撮りたいんですが、いいですか?』
『わかりました。大丈夫です』
そんな経緯ある1枚です(笑)
穴吹を発車すると販売員嬢もひと段落のようで185の車内に戻ってきました。
トロッコ車両でガイドの説明が続いてるようですが内容はわかりません。
と、貞光到着前に列車は徐行となるのですが、販売員嬢は地元の方々が旗を振ってるのを教えてくれます。
《太田女性会》の文字が読み取れました。
『ほら、こちらのお宅のご夫婦も』
販売員嬢は、家の軒先から老夫婦が列車に向かって手を振ってくれているのを教えてくれます。
『毎回、欠かさずなんですよ』
『え?毎回?もしかして帰りも?』
『えぇ、帰りも』
毎日の運行ではありませんが毎回というのが並々ならぬところです(汗)
貞光では行き違う列車はありませんが10分ほどの停車時間がありました。
貞光を発車するとすっかり寝落ちになってしまい土讃線の合流駅である佃にも気付けず、我に返ったのは阿波池田到着直前でした。
隣のホストさんが185の車内に戻ってきたかはわかりませんが、座席には戻らずでトロッコを満喫されていたようです。
《あ、忘れてた!》
翌日の新幹線の切符を押さえながらもまだ発券しておらず、JR四国の駅で発券できるか試してみたい考えがあって、それを徳島駅で実行しようと考えてたのですが、すっかり忘れていました。
で、みどりの券売機が阿波池田駅にあったので発券しようと目論見ます。
が、券売機は《トロッコ》から下車した方々の切符購入で少々並びがありました。
と、オペレーターの応対が必要となると、待ち時間がなお長くなります。
絶対に発券しなければならない訳ではありませんから、自分は並んでるか並んでないか中途半端な位置にいました。
と、駅員氏は心配して声を掛けてくれますが、『大丈夫です』と答えます。
そして券売機が空いたのですが後の方に譲ります。
その方はトロッコで相席になったホストさんでした。
『いいんですか?すみません』
律儀な彼は丁寧にお礼を言ってくれます。
聞けば、阿波池田から南風に乗車して高知へ向かわれるようです。
阿波池田では岡山方面、高知方面への《南風》がすぐにあり、多度津方面、高知方面へのローカルもさほど待ち時間無しで接続があります。
《トロッコ》から下車した乗客はそれぞれ四国各方面へ阿波池田から散ります。

トロッコ乗車楽しそうですね。
隣のホストさんとのやり取りも旅の中でいい思い出でしょう。
四国はまだほとんど行った事のない未開の地ですが
吉野川や深い谷間を連想します。
非電化区間は頭の上がスッキリしていいですね。
隣のホストさんとのやり取りも旅の中でいい思い出でしょう。
四国はまだほとんど行った事のない未開の地ですが
吉野川や深い谷間を連想します。
非電化区間は頭の上がスッキリしていいですね。
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> nebosuke337さん、こんにちは。
nebosuke さんの北海道シリーズには劣りますが出会いは思い出になりますねー。
鉄道以外ですが、少々四国にハマってきています。阿波池田あたりで見られる山の上にある家々とかに感動しています。
nebosuke さんの北海道シリーズには劣りますが出会いは思い出になりますねー。
鉄道以外ですが、少々四国にハマってきています。阿波池田あたりで見られる山の上にある家々とかに感動しています。
by koganeturbo
| 2024-09-15 19:00
| たわいない遠出編 四国
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Comments(4)